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本田先生

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1月8日付けの朝日新聞 GLOBE版 で”書の冒険”という特集記事に、アラビア書道の
本田先生が紹介されました。その中で本田先生へのインタビュー記事
「アラビア書道を語る”西洋とも日本とも異なる自然観”」が掲載されています。
本田先生曰く、

「アラビア書道の背後にある自然観....西アジアは灼熱の砂漠の文化..
自然に対し一体化も征服も出来ません。逆に人間は弱いものとして自然から
逃げようとする。その結果、自分の内面に自然に代わる支えを見つけようとする。
そこにイスラムの発生を見ることが出来ます。アラビア書道は、絵画などと違い
抽象的な文字の中に第二の自然を見つけようとする営みです。」

「アラビア書道は単なるアートではありません。描くのが神の言葉で文字には
神聖さをもつだけの美しさが必要だとされる。書家はその実現に一生を捧げます。」

本田先生の記事の隣には、西洋カリグラファーのミュリエル・ガチーニさんの記事があり
いかに美しく装飾を施すかをテーマに語っています。
「西洋カリグラフィーは中世、修道僧が「神の言葉」を美しく書くことを意味するようになりました。
美しく書くことイコール祈ることでした。」とあります。

どちらも神の言葉を美しく書くという共通点があり、興味深かったです。
私はムスリムではないしアラビア語もわからないですが、モスクやコーランに書かれている
美しい書体を見るのが好きです。

普段、私たちが教室で書いている言葉も、あいさつの言葉、コーランの各章に
書かれている聖句から、アラブのことわざなど日本にも似たようなことわざがあるものまで
いろいろです。
書体もいろいろあります。
by pittoresque | 2012-01-13 23:31 | Art